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Posted on 2014-03-09
ムーミンママとパパの感性が好き&ムーミンスープは意外においしい
前回のムーミンの原作話の続きです。
ムーミンのママとパパもいい味を出してます。
私はママの感性がとても好きでした。
それから、自分のへやにあがっていって、昼ねをすることにしました。なにしろムーミンママは、雨が屋根を打つ音をききながら昼ねをするのが、とてもすきでしたからね。
ここ! いいですよねぇ。
雨が屋根を打つ音をききながら昼寝、ですよ。
それと、パパに関する記述ではこういう箇所があります。
となりのへやでは、ムーミンパパが、せっせと思い出を書いていました。あの桟橋をつくってからは、べつにおもしろいこともおこりませんでした。そこでパパは、子どものころの思い出に、ペンを進めました。すると、つぎからつぎへといろいろな思い出がわきだしてきて、思わずなみだがこぼれそうになりました。
ムーミンパパは、ふつうの子どもとはすこしちがっていて、だれにも愛してもらえなかったのでした。大きくなってからも、おなじことでした。あらゆる意味で、おそろしい日々を送ってきたのです。
パパは、書きに書きました――ぼくの話を読んだら、だれだってなみだをこぼすだろう、とそんなことを思いながら、そのことがまた、パパを元気づけました。そこでムーミンパパは、自分で自分にいいました。
「きっと、みんながよろこんでくれるぞ」
ここもいいですねぇ。
パパのつらい過去が書かれていてびっくりですが、
文章を書くことの本質が描かれていると思いました。
文章を書くって、自分への慰めや癒しという効果があるんですよね。
これ、本当によく分かるなあ…。
それから、パパに関してはこんなシーンもあります。
「まったくだ。ねえ、ママ、そんならどこかへ、ピクニックにでかけたらどうだろう」
こう、ムーミンパパがいいました。
「もう、あらゆる場所へいったからなあ。新しい場所なんかないよ」
と、ヘムレンさんがいいました。
「いや、ないはずはない。もしなかったら、みんなでつくったらいいさ。おい、子どもたち、食べ方やめ。――食べ物ももっていこうじゃないか」
この発想もいいですよね!
「なければつくろう」という姿勢、すばらしい。
次のシーンでは2人のスタンスが描かれています。
この川では、二人はいろんなおもしろい冒険をしたものです。いろんな友だちをつかまえて、家へもちかえったこともあります。
ムーミントロールのおかあさんとおとうさんは、いつでもちっともおこらないで、そんな新しい友だちを、むかえてくれました。そうして、寝室に新しいねどこをこしらえ、食堂のテーブルには、新しい葉っぱをだしてくれるのでした。
そんなわけで、ムーミンやしきは、いつでも満員でした。そこでは、だれでもすきなことをやって、あしたのことなんか、ちっとも気にかけません。ちょいちょい、思いがけないこまったことがおこりましたが、だれもそんなことは、気にしないのです。これは、いつだって、いいことですよね。
新しいものを受け容れる土壌がありますね~。
パパとママはそれを面白がっている感じ。
最後に作者の言葉がチラッと入っていますね。
この本では、こんな風にときどき作者が顔を出すのですが、
それもいい雰囲気なんですよね~。
パパとママからは独自の世界をつくりだすクリエイターやアーティストの原点を感じました。
ムーミンのサーモンミルクスープというのが売っていました!
ピンクのやさしい色合いで、かわいらしいですね~。
湯を入れて2~3分待つとできあがり~。
じゃがいも、サーモンが入った牛乳ベースのスープです。
意外においしい!
インスタントスープにしては具が多め。
う……。ムーミンカフェで食べたスープよりおいしい!!
おすすめです。見かけたら、ぜひためしてみてください。
【参考情報】
「たのしいムーミン一家」(講談社文庫)
ムーミンカフェ
ムーミンズ スープ サーモンミルクスープ
【ムーミンに興味のある方はこちらの記事も】
原作のムーミンは、きめが細かく味わい深い童話でした
ムーミンカフェでフィンランドのシュワシュワを味わう
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