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Posted on 2013-10-03
目の前の仕事に夢中になれ!

前回、ビクトール・フランクルを題材にした本をご紹介しました。

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『ビクトール・フランクル 絶望の果てに光がある』 (諸富祥彦・著 ワニ文庫)

 

あなたが人生に絶望しても
人生は絶望していませんよ。

未来に「何か」「誰か」が待っている、
それはあなたが成し遂げるものですという話でした。
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人生はあなたを待っている
フランクルは働くことに関しては
こう書いています。

仕事の大小・内容によって創造価値の有無が決まるのではない。
むしろ、自分に与えられた仕事にどのように取り組むかによって、
その人の創造価値の有無は決まるのである。

『それでも人生にイエスと言う』

創造価値とは、
フランクルの心理学・ロゴセラピーで使っている
カテゴリーの1つで、
自分が行うことによって実現される価値のこと。

例えば、何かの作品をつくる、本を書くなど
その人によってなされるのを「待っている」仕事があります。
それを果たすことで得られる充実感のようなものでしょうか。

けれど、フランクルは創作や芸術だけの話として語ってはいません。
どんな仕事でも
それはその人だけに与えられた仕事。
最前を尽くすこと、まっとうすることが重要だと言います。

続いて、諸富先生も

今たまたま与えられている仕事に無我夢中に取り組んでみましょう。
(中略)
そして、せっかくその仕事をするならば、
無我夢中でやってみましょう。
無我夢中で取り組んでいなければ、たとえそれが天職だったとしても
気づくことすらできません。

と書いています。

私も、とても共感!

今、目の前に来ていること(仕事でも生活でも)に
夢中になって取り組む。

我を忘れて没頭するって
すごく大事なんですよね。

その間って
自分という意識が消え、
仕事と自分が一体化しています。

もっと言うと、
時間も空間も消えて
自分がやっていることに溶け込んでいる感じ。

自分のパフォーマンスが最大発揮されているときですよね。
ちょっと関連する話で、
私、以前、メンタルコーチの馬場真一さん
(http://www.reservestock.jp/page/reserve_form/19)
のお話を聞いて、
とても心に残った言葉をご紹介します。

それは
仕事は選べないが、働き方は選べる
という一言。

馬場さんが、
本当にしたいコーチ業ではなく、
全然別のお仕事をされていたときに
こう思って働いていたという話だったかと思います。

私はこの言葉を聞いたとき、
ズンときました。

どんな仕事か、どんな肩書きかという目先の形にとらわれて、
「どう生きるか」を見失っていた気がしたのです。

そうなんですよね。
どこでどういう仕事をするかではなく、
どういう姿勢で働くかこそ大事

そのように働いていると
自然と道が開けてきたりしますね。

気がのらない仕事をやれとまでは言いませんが、
何かのご縁でその仕事と巡り会ったのなら、
夢中になって取り組むことをおすすめします。

そのときはどういう意味か分からなくても、
後で、それがギフトだったと気づくことがありますよ!

 

【参考情報】
『ビクトール・フランクル 絶望の果てに光がある』 (諸富祥彦・著 ワニ文庫)


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コメント4件

 まるこ | 2013.10.06 22:33

こんばんは。まるこです^^

小関さんと自分の感性、微妙に違いながらもシンクロするとこあるかも、と思いました。

私が20代で(主に仕事から始まって人生に敷衍して)絶望しきっていた時、
ハッとしたのはヘルマン・ヘッセの『地獄は克服できる』とやはりフランクルの『夜と霧』でした。

ポジティブを良しとする自己啓発の世界の中で、
まさかフランクルを読んでいる方とお会いできるとは思っていませんでした。

(それもこんな近くに!!)

なんだかまた一つ、私は私のままでいい、と、小関さんからエネルギーをいただいた気がします。

…さて、明日からまた一週間、頑張るぞ!><

 小関 珠緒 | 2013.10.09 20:54

まるこさん コメントありがとうございます。ヘッセの『地獄は克服できる』、面白そうですね。

100%ポジティブって、ありえないと私は思っています。
ネガがあってもいいじゃない、いやネガとポジ両方があり、
バランスを上手に取りながら進んでいくのが人生じゃないかと。

お互い、楽しみながら味わいながらいきましょう。

 Tamaki | 2013.10.07 16:01

私などは、ヘルマン・ヘッセと言えば”車輪の下”って思ってしまいますが。
たまたま偶然、先日アマゾンをサーフィンしていたら
”地獄は克服できる”という著書を発見!

まるこさんのコメントを拝見して、
是非、読んでみよう!と思いました。

また、フランクルですが
こちらも、うん十年前に”夜と霧”よんだっきりで、
”絶望の後に光がある”(タイトルが今の私にぴったり!)
必ず、読みたいと思います!

 小関 珠緒 | 2013.10.09 21:20

Tamakiさん 
私も今『夜と霧』を読み始めました。
感想はまたアップしますね!

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