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Posted on 2013-10-11
ジュンパ・ラヒリが語る人生の分岐点「物語の生まれる場所」

本当に好きなことしか続けられないし、
自分を信じてコツコツ続けることで
人生は自ずと開けてくる。

これは私がよく考えていることです。
信念に近いと言えるかも。

ジュンパ・ラヒリさんのインタビューでも
その内容に近いことを感じました。

新潮クレスト・ブックス創刊15周年を記念して
「物語の生まれる場所」Where Stories Are Born
という小冊子が配布されています。
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Freeですが、
私が行った本屋では、
クレスト・ブックスをお買い求めの方に差し上げますとのことでした。

4人の外国作家のインタビューと
3人の日本人作家の鼎談などが掲載。

クレスト・ブックス紹介冊子とはいえ、
作家がどうやって創作しているか、
どんな流れで物語を書くようになったのかが書いてあって
面白い。
(小説好きの方、ぜひ!)
中でも、ジュンパ・ラヒリさんの
インタビューがよかった。

研究を続けてきて、博士号を取ったあと
大学の仕事を探すのではなく、
7か月間、ケープコッドのファインアーツ・ワークセンターで
研究奨学金(月300ドル)を得る道を選んだそう。

つまり、
大学で教えるという安定した仕事ではなく
月3万円で、小説を書くことを選んだのだ。

ご両親にあきれられつつも、
ラヒリさんは「それこそわたしのやりたいことだった」と貫く。

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プロヴィンスタウンに行くことになって初めて、
周りの人たちが、
「小説を書いてるの?」「そうよ」「知らなかった!」
ということになった。

自分の人生が変わったと感じた瞬間でした。
30歳でわたしは、到着するやいなや
突然周囲が芸術家として扱ってくれる、
受け入れてくれる場所へと逃走したんです。

――『物語の生まれる場所』内のインタビューより

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この後すぐに、処女作『停電の夜に』(新潮クレスト・ブックス)を発表し、
数々の賞を取ったようです。
(ウィキペディアによる)

ラヒリさんが「本当にやりたいこと」に挑戦し、
その夢を叶えていった姿は、まぶしい。

「恵まれた才能がある人だから」
「挑戦して、芽が出なかった人もいるだろうし」
とネガティブな考えがチラとよぎらなかったとは言わない。
(特に、自分の調子が悪いとき)

ま、そんな自分のネガな一面を受け容れ、なだめつつ、
「やはり、私も心からやりたいことを貫いていこう」
とエンジンをかけ直すきっかけになりましたね。

【参考情報】
新潮クレスト・ブックス
『停電の夜に』ジュンパ・ラヒリ 新潮クレスト・ブックス


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