ブログ / 日々のこと

Posted on 2014-03-29
「アイデアを思いつくには…」佐藤雅彦さんの受賞インタビューが面白い

クリエイターの佐藤雅彦さんが平成25年 秋の紫綬褒章を受章されましたね!
佐藤雅彦さんは、
「ポリンキー」「バザールでござーる」「だんご三兄弟」「カローラⅡにのって」を作った方。

そのインタビューがとても心に残りました。
20分ほどありますが、ご興味野ある方、ぜひどうぞ!

私が心惹かれたのは、この部分です。

「見た人が考えさせられるような作品をたくさん作られていますが 
アイデアはどのようなところから思いつかれるのでしょうか?」

アイデアって言うのは…、
表現を解釈する人、テレビだったら視聴者、書籍だったら読者だったりするんですけど、
鑑賞者としてはプロだと思っているんですよね。

(こちらが)同じような表現をとると、どこかつまらないと思うんだなと思ってて。
やっぱりその人たちが「あ、これ新しい分かり方だ!」「自分は分かってしまうんだけど新しい」ということがないと、その表現を認めてもらえないんです。

いつもそこで、何らかのジャンプが行われなくちゃいけないんですよ。

過去にやった表現を流用したりすると、軽く見抜かれてしまう。
だからこっちも毎回ジャンプしないといけない。

やったことがなくて、やられたことがなくて、
まだ言語化されてないけど、これは面白いんじゃないかというのを
ジャンプして見つけること。

ジャンプしたあかつきには言語化できるんですけど、
毎回ジャンプを入れようとしています。

でも、ジャンプって難しくって、どこで見つけるかって質問ですけど、
それがすごく難しくて、いろんなところに隠れているんですよね。

いつも自分が上手く待つっていっているんですけど、うまく見いだすようにうまく待っている。
見過ごさないように。
当たり前だと思っていることが当たり前じゃないことってとってもあるんです。

無数の場合の数を頭の中でやる訓練というか、
「この場合、この場合…」とやって「つまんない、つまんない…」と頭の中でガチャガチャやっているうちに、

セレンディピティというのがあって
たまたまモノが見えたときにガーンとジャンプすることがありますね。

だからやっぱり、
うまく待つということと、ものすごく追及するということだと思います。

話し言葉の書きおこしなので(途中、分かりづらいところはちょっと変えました)、
読みにくいかもですが。

仕事において、毎回、今までの自分を超えるようなジャンプを心掛けている。
それは簡単ではないが、思考錯誤を繰り返している内に飛躍的なジャンプがある。

つまり「大量行動している内に、あるタイミングがやってくると新しいアイデアが浮かぶ」
ということかと解釈しました。
(やっぱりポイントは量なんだなぁ~)

それにしても「毎回ジャンプする」って、すごいですね!
毎回、新しいことに挑むって結構大変。
人はラクな方、今までしたことがある方を選びたくなっちゃうもの。

本当に好きなことに対してしか、毎回のジャンプって続かないような気がします。
この挑戦し続ける姿勢に、グッと励まされました。

私は佐藤さんのアイデアや創作物が好きで、
以前から「どうしたらこういう発想ができるんだろう?」ととても不思議で。
いろいろ本も読んだりしたのですが、今思えば、あのときはよく分かってなかったですね。
いろんな経験をしてきて、今、ようやく少し分かるようになりました。

このインタビューの書きおこし、narumiさんと言う方がされています。
よかったら、こちらもどうぞ。
「新しい発想のために必要なこと」佐藤雅彦さんのインタビューが非常に良かった

佐藤さんのこの本、以前に買って今も持っていますが、とてもいいです。
イラストたっぷりでカワイイ上に、深い! おすすめ~。

プチ哲学 (中公文庫)

【参考情報】

プチ哲学 (中公文庫)

【アイデアに興味があるならこちらの記事も】

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