ブログ / 日々のこと
Posted on 2014-06-21
心理学の師匠・長谷川泰三さん、ありがとう
先日、車イスのカウンセラーの長谷川泰三さんが旅立たれました(享年48歳)。
泰三さんは、私の心理学・カウンセリングの師匠です。
初めてお会いしたのが2006年。
当時学んでいたカウンセリング講座の先生の1人でした。
講義あり、ワークショップありの心理学講座はとても楽しく、
ゲラゲラ笑いながらも、深い部分を突かれて涙があふれてくる…
そんな深い時間でした。
「辛いときは『助けて』って言おう。
そう言われて、相手は迷惑だなんて思わないよ」
「完璧じゃない自分が、相手を励ますときがあるよ」
「死にたいって、生きたいってことだよ」
「攻撃は、愛を求める叫びだよ。分かってほしい人に攻撃をするんだ」
そんな話を、何度もしてくれ、
本当の意味で寄り添い、受け容れてくれた方でしたね。
当時の私は、今から振り返ると、人生で一番最悪な時期。
心も身体も重く、見えない重りを引きずりながら、笑顔で歩いているような状況でした。
自分を責めるのが得意で、自己肯定感がとても低かった…
というより、自己肯定感が低いことにも気づいていませんでしたねぇ。
泰三さんと、もう一人の心理学の先生である辻耀子さんの力を借り、
講座の仲間とともに暗い闇から脱出!
少しずつ自己肯定感やセルフイメージが上がり、
何年か後、私はすっかり自分らしさを取り戻していました。
泰三さんに出会わなかったら、
自分らしさを取り戻すのがずいぶん遅くなったと思います。
4年前に、泰三さんが本を出版される際、少しだけお手伝いをしました。
『命のカウンセリング』というタイトルで、半分自伝で半分カウンセリング現場の話です。
このとき、いろいろな話を聞かせてもらいました。
壮絶な過去や、カウンセリング現場で起きる深い癒しなど。
深く心に突き刺さり、目がうるむこともありました。今となっては貴重な体験です。
出版後2年経ち、なんと日本テレビの「24時間テレビ」でドラマ化が決定!
(二宮和也さん主演の「車イスで僕は空を飛ぶ」です)
ずっと「ドラマ化したい」と言い続けていたので、ご報告いただいたときは歓声を上げて喜びましたね。
「やっぱり夢は叶うんだ」と実感した瞬間でもありました。
そして2冊目の出版『車イスが教えてくれたありがとう』も決まり、
こちらも少し手伝わせていただきました。
8年ほどのお付き合いでしたけれど、どれだけ励ましてもらったことでしょう。
先月お会いしたときは、将来の夢を語ってくれていたんですよ。ああ。
豪快な笑い声と、心の底を深く癒すような低い声が、今でも耳に残っています。
泰三さん、出会えてうれしかった。おかげさまで人生の質が変わりました。
心からありがとうございます。
また会う日まで、しばしのお別れです。
【参考情報】
命のカウンセリング 長谷川泰三著 あさ出版
車イスが教えてくれたありがとう 長谷川泰三著 あさ出版
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