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Posted on 2014-06-06
他人が笑おうが笑うまいが、自分の歌を歌えばいいんだよ:岡本太郎「強く生きる言葉」
先日、私の字と私のイラストを母に見せる機会がありました。
私の字やイラスト、褒められたものじゃなく、ヘタの部類に入ります。
特に字は、小学校のときの習字で
全然上手に書けなかったり、
書いたメモを他人は全然読み取ることができなかったりと
まあ、ひどいもんです。
けれど、母からは意外に「上手ねぇ」と褒められました。
え~~~っ!
思わず「ヘタだと思うんだよねぇ」とネガティブに反応。
母は「絵は本物そっくりではないし、字も達筆でもない。
けれど、味がある」とのこと。
ふうむ。味があるねぇ…。
まあ、これでいいのかもしれない。
そういえば、岡本太郎さんは『強く生きる言葉』でこんな風に言っていた。
他人が笑おうが笑うまいが、自分の歌を歌えばいいんだよ。
歌にかぎらず他人の判断ばかりを気にしていては
本当の人間としての責任がもてない。
もし自分がヘマだったら、“ああ、おれはヘマだな”と思えばいい。もし弱い人間だったら“ああ弱いんだなあ”でいいじゃないか。
本当にそうだ!
他人の評価なんか気にせずに、自分の歌を歌えばいいや。
誰が何といおうと、自分が心から面白いって思うのなら
それをやってみればいいんだし。
自分の書いた字やイラストを見て
「あはは、ヘタだけど味わいがある~」って笑えばいっか。
太郎さんはこんな風にも言っている。
みんなから歌がうまいと言われるヤツだって、自分はうまいけど、やはりあの人には劣っていると思っているものだ。そういう人の前で、平気に下手に、明るく歌を歌ってやればきっとうらやましがられる。ひとつ、いい提案をしようか。音痴同士の会を作って、そこで、ふんぞりかえって歌うんだよ。それも、音痴同士がいたわりあって集うんじゃだめ。得意になってさ。しまいには音痴でないものが、頭をさげて音痴同好会に入れてくれといってくるくらい堂々と歌いあげるんだ。
音痴同好会! いやあ、笑えるけど、本当にそうだなあ。
得意になって堂々と続けていくのっていい。
自分が楽しんでいるという雰囲気があふれでて、
伝染していくんでしょうね。
いいなぁ。
得意になって堂々と歌うって。
むふふ、むふふふ。
【参考情報】
『強く生きる言葉』岡本太郎・岡本敏子 イーストプレス
【岡本太郎さんに関してもっと知りたいならこちらの記事も】
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