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Posted on 2014-01-12
一点豪華主義の人生、私は賛成です! ちきりん「ゆるく考えよう」

自分の一点豪華主義を知ることは、自分らしく生きるのに通じる

ちきりんの「ゆるく考えよう」という本が面白い。
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「人生を100倍ラクにする思考法」とサブタイトルがついているけど
本当にその通りの考え方が書いてあって、とても役に立ちます。
物事を深刻に考えてしまいがちな人向けの本ですね!

中でも、『「一点豪華主義」で選ぼう』という話が心に残りました。

人が何かを選択するときの基準について書かれています。

たとえば、マンション購入の例で考えてみましょう。

(A) 使いやすい間取りでデザインもとても素敵。しかし価格はかなり高く、駅から20分以上かかる
(B) 駅前にあり、1階がコンビニで立地と利便性の面では最高。ただし日当たりが悪いし、価格も相当高い
(C) 駅から10分。ごく普通の間取り。そこそこ日当たりもよい。価格はごく平均点
(D) 駅からバスで15分。かなり古い物件。ただし窓の外が緑化公園ですばらしい景色。価格も格安

こういう場合、総合評価方式では「特に悪いところのない」Cが選ばれがちです。
しかしよく見ると、Cには何ひとつ「ココがすごい!」という点がありません。
Aは物件としては最高、Bは立地が最高、Dは環境が最高で格安です。
一方、Cには何も決め手がないのに選ばれてしまうのです。

これを「一点豪華主義」で選ぶとどうなるでしょう。
この方式で選ぶためには、
まず「自分にとって最も大事なのは、デザイン、利便性、自然環境、価格のどれだろう?」と考えます。
そして、その点で最も優れている選択肢を選ぶのです。
この方法であれば先ほどと違い、Cが選ばれることはありえません。

なんでもそうですが、事前にどんなに慎重に検討して選んでも、
選んだ後には必ず不満が残ります。
(中略)
そしてそんなときに最も満足しやすいのは、
「いろいろ不満はあるけれど、自分にとって一番大事な点でこの選択はベストだった!」
と確信できるものを選んでおくことです。

なるほど!
確かにそうです。

どんなに事前に熟考しても、実際に使ってみたり行動してみたりすると、
思いもよらないイヤな点が見えてきたりします。

そんなときに、「自分はこれをいちばん大事にしているよな」ということを
思い出せるってすごく大切です。

では、自分にとっての一点豪華主義って何でしょう?
人生、仕事、パートナー、仲間、住まい、暮らし方……。
それぞれに1点が違うかもしれませんね。

さきほどのマンション購入例だと、私なら(A)を選ぶかな。

住むところって、毎日の自分の生き方に影響しますもんね。
使いやすい間取りや素敵なデザインは、
日々の自分の気持ちやあり方を調えてくれそうです。

そんなマンションなら、「隠れ家サロン」としてよさそうですし。
徒歩20分以上というのが、ちょっと遠い…という感じかもですが。

…と書いていて分かったのは、
使いやすい間取りと素敵なデザインを優先する私は、
機能性とデザインの両方を大切にするタイプということ。

そうそう。私は機能的であり美しいものが大好きです。
私の周囲にいる人もそういうタイプが多い!
仕事も「役立つことと美しさ」の両方を大事にしています。

そっか。
自分の一点豪華主義を知ることって、自分らしさを知ることなんですね~。
 
 
【参考情報】
ゆるく考えよう 人生を100倍ラクにする思考法 ちきりん著 文庫ぎんが堂
ゆるく考えよう 人生を100倍ラクにする思考法 ちきりん著 文庫ぎんが堂 kindle版
Chikirinの日記(ちきりんさんのブログ)

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コメント5件

 匿名 | 2014.01.12 18:25

ちきりんさんの本、立ち読みでは読んだことあって、
気になってました。
ペンネームが私のシュミではなく、
購入した本はないのですが(^^;

一点豪華主義。
配偶者を選ぶ際には、絶対これ大事やな!と思いながら読みました(^^;
本屋で見かけたら、チェックしてみますー。

 匿名 | 2014.01.12 18:26

↑名前忘れた!武内みどりです。

 小関 珠緒 | 2014.01.12 22:11

みどりちゃん コメントありがとう~~♪
ちきりんさんの本、1冊しか読んでいないけど、ズバッと本質を突いていて面白いです。
全部が全部、賛成できる説ではないんだけど、
「そうそうそうそう!」って大きくうなずける話がたくさんあります。

よかったら読んでみてね~☆ また、感想も聞かせて!

配偶者選びに一点豪華主義…大事だよねぇ。
私もそう思うわ~(笑)

 武内みどり | 2014.02.16 9:14

昨日、この本読みました。

上の私のコメントで、一点豪華主義は、配偶者選びの時に大事って書いたけど、
この本を読了する頃に、
興味深いインタビューを読んだ。

『婚活』という言葉を作った人で、
中央大学教授・全国地域結婚支援センター理事の
山田昌弘さんが、ご自身の活動について
こんなことを。

要約ですが、
いま、民間の結婚情報サービス会社はたくさんあります。
市場に任せられるところは任せてもいいんですが、
市場ではデータだけで判断されるので、
年齢が高めの女性と、収入が不安定な男性ははじかれてしまう。

そして、市場で拾えないニーズを
今、全国の自治体がやってますと、
話は続いてたんだけど、
ちきりんさんの本の、
一点豪華主義についての項でも、
ほとんど同じことを書いてたよな、と。

「あなたにとって、仕事を選ぶ際に大事な基準を10個挙げてください」というと、結局みんな同じような10個を選ぶけど、ひとつだけ大事な基準を選んでくださいというと、10人が同じ基準を選ぶことはありえない、って。

…ほんと、大事なことを決める時のポイントって
①自分にとって大事なことを明確にする
②その選択に責任を負う
の2点に尽きるのかと。

上記のインタビュー記事もあいまって、
ちきりんさんのこの章は
選択の力を十二分に活用するためには
どうすればいいのか?
を考える、いい例題でした~。
なにかと優柔不断の私には(^^;

つか、分譲住宅の売却も、離婚も、
めっちゃ労力使うもんね。
入り口重要だ~!

 小関 珠緒 | 2014.02.23 15:48

みどりさん
詳しくいろいろと書いてくれてありがとう。
とても興味深いコメントです。

婚活市場の話も、ホントそうだよね。
世の中の平均(大多数)から見れば、はじかれてしまう人が出てしまう。

でも、平均点が高いものより、ある1点をすごく大切にしている人もいるし、
世間でいいと言われているものに全然価値を見いだせない人もいる。
そういう人って、なかなかマッチングが難しいと思うのよ。

で、そういうタイプの人(私もそうなんだけど)は
「自分に大切なものは何か?」と問いかけて、それを本当に抱えて生きること、
たとえ近しい人に何と言われようとも、大切なものを貫くことってキモかなーって。

最近、しみじみとそう思いますねぇ。

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