ブログ / 働くこと
Posted on 2013-12-20
完璧じゃない自分が、相手を励ますときがある
いかに本当の自分をさらけ出せるのかが大事
「完璧じゃない自分が、相手を励ますときがある」
これはカウンセリングや心理学を勉強し始めたときに
カウンセラーの先生に言われた言葉です。
カウンセラー役とクライアント役に分かれたロールプレイングで、
カウンセリングの練習をしていたときだったかな。
カウンセラーとはいえ
どんな問題についても詳しいわけではないし、
解決策が見えなかったり、
経験したことがない問題を相談されたりもします。
練習時に、私も実際にそういう場面があり、
「うっ」と言葉を詰まらせて
全然、カウンセリングが進まないというときがありました。
こういうときは、知ったかぶりするのではなく、
「今は解決策が分からなくても、相手といっしょに乗り越えようとする姿勢が大事」
ということを教えてもらったんですね。
自分では手に負えないなという案件がきたときに、
分からないということを隠して、
知識だけでカウンセリングするなということだったと思います。
カウンセラーって、どうしても
「何でも分かっていないといけない」「解決できないといけない」と思ってしまうんですね。
(もちろん、ある程度は解決できないといけませんが)
けれど、カウンセラーだって人間ですから
完璧じゃないわけです。
カウンセラーの手に負えない問題、
経験したことがない問題を抱えた方がやってくることもあります。
そんなとき、
相談者の悩みにカウンセラーが一生懸命に取り組む姿勢が大事だと。
その姿を見て、その雰囲気に影響されて
クライアントが励まされることって多いのです。
大事なのは、
いかに本当の自分をさらけだせるか、
ありのままの自分を受け容れ、その上で相手に寄り添い
ともに解決へと向かっていくかということ。
これって、たくさん経験を積んでも同じことだなと思います。
かえって、経験を積めば積むほど大変かもしれません。
「知らない」とは言いづらくなりますからね。
同時に、どの仕事にも通じることかなとも思います。
特に、何かを教える仕事、誰かを指導する仕事、
グループをまとめていく仕事に就いている方。
「完璧じゃない自分が、相手を励ますときがある」
という言葉を頭の片隅においておくと、
自分にとっても相手にとってもいいかもしれません。
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