ブログ / 人づきあいのコツ

Posted on 2014-01-17
「価値観を言葉にする」心ユルユル5分傾聴-言葉編2

「自分の価値観で相手を判断しない」がポイント!

傾聴度をグッと高めたいなら、
「自分は正確に聴いていますよ」と相手に理解してもらうことが必要。
そのためには、相手が感じている感情を言葉にしましょうと
前回書きました。

「感情を言葉にする」心ユルユル5分傾聴-言葉編1

今回は、相手の価値観にフォーカスして、話を聴く方法をご紹介しますね。

人はいろいろな価値観を持っています。

例えば、相手が「私、来月、昇進するんです」と言ったとします。
この言葉自体は1つの情報です。

けれど、人によって「昇進」をどう思っているか価値観が違うんですね。
ある人にとっては「成功」を意味しますが、
別の人は「苦労」、また別の人は「望まない結果」だと思っていることもあります。

同じ事柄なのに、その人の(その時点の)価値観によって
まったく捉え方が違うのですね~。

この価値観、実は他人に指摘されて初めて気づくことも多いもの。

なので、傾聴するときは、そこを言葉で表現してあげるといいですよ!
相手の気づきがグッと深まります。
(もちろん「自分は正確に聴いていますよ」と相手に理解してもらうことにもつながります)

例をあげますね。
________________

Aさん
「今度、結婚するの(元気がない感じ)」
Bさん
「あら、そうなの。おめでとう!」
Aさん
「ありがとう。周囲は喜んでくれるんだけど…ね」
Bさん
「周囲は喜ぶけど、Aさんはどうなの~?」
Aさん
「うーん。うれしい反面、今の仕事と両立できるかなって。
仕事、今いちばん楽しくてやりがいもあるからさ…」
Bさん
「結婚はうれしいけど、仕事と両立できないのがちょっと…て感じ?」
Aさん
「うん…。やっぱり女性は家事をおろそかにできないじゃない?
料理とか掃除とか全部こなして、仕事もちゃんとやってって、できるかなって…」
Bさん
「女性は結婚したら、家事をきちんと全部こなさないといけないって
思ってる感じかな?」
Aさん
「えっ! 違うの? ふつう、そうだよね?」
Bさん
「うーん。そういう考え方もあるし、そうじゃない考え方もあるよ。
彼とは話してみた~?」
(…と続く)
________________

こんな感じです。

Aさんが思い込んでいる価値観をBさんが言葉にしてあげていますね。
こうすると、Aさんは自分の価値観に気づけるわけです。
自分の価値観から、一歩抜け出て見れるんです。

ここで大事なのは、Aさんのもっている価値観に対して
Bさんが余計な判断をしていないこと。

「Aさんなら、仕事も家庭も両立できるよ!」とか
「女性が家事を全部するなんて考え、古いよ!」とか言っていません。
Bさんの価値観は、伝えてないんですね。

ここ、傾聴においては、とっても重要!!

自分の思い込みや決めつけで相手を判断せず、相手の価値観を丸ごと受け止める。
そして、できれば、相手の価値観をニュートラルに伝えて
相手に自分の価値観を気づかせる。

こういう風に話を聴けると、
相手の方は「本当にそうなのか?」「自分はどこに価値をおいているのか?」などと
自問自答し始めます。

それが次に進むきっかけになるのですね~。

いかがでしょうか。
ちょっとできそうな感じがしますか~?

ポイントは、「自分の価値観で相手を判断しない」ということですよ!

その姿勢でいれば、相手の価値観を言葉にできなくても
それでOKですよ。

では、次回は、
言葉編3【肯定的な言葉で置き換える】を書きますね。

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