ブログ / 人づきあいのコツ
Posted on 2014-01-30
傾聴とは、ありのままの自分を受け容れることでもある
テクニックを駆使すれば傾聴できる、というわけではない
傾聴には、相手が話しやすくなるテクニックがいくつもあります。
うんうんとあいづちを打ったり、話すスピードを合わせたり、
相手の話を要約したりなど。
テクニックって大事なんですね~。
知っているか知っていないかで、全然違いますので。
(傾聴講座ではそのようなテクニックもお伝えしていますよ)
…と書きつつも、
テクニックに頼りすぎてしまうのはNGなんです。
学び始めた当初は、「あれも使おう」「これも使おう」と張り切ってしまいがち。
(その気持ち、とーってもよく分かります)
ですが、そういうときって相手の気持ちを置き去りにしてしまっていることがあるんですね。
「テクニックをちゃんと使えているか?」
「これは効果的だったか?」
と自分の程度にとらわれ過ぎて、相手を理解しようという姿勢が薄くなる傾向があります。
また、本来は相手の気持ちにフォーカスしていないといけないのに、
「相手からよい聴き手だと思われているか?」
「好意的に思われたい」
と自分の気持ちにフォーカスしてしまっていることもあります。
えーっ、でも、使ったテクニックが効果的だったかを検証して、磨いていく努力も必要でしょ?
それに、つい、自分のことに意識が向いちゃいます…。
どうしたらいいの~?
…と思うでしょうか?(笑)
結論から言うと、傾聴時に自分のことが気になってもいいんです。
けれど、そのときは
「あっ、自分のことに気持ちが向いていた!」と自分の意識に気づくことが重要。
気づければ、態勢を立て直せます。
立て直したあとに、再び相手の気持ちにフォーカスすればよいのですね。
それって「自分のことに気持ちが向いた」という
ありのままの自分を受け容れることでもあります。
ありのままの相手を受け容れるとの同時に、
ありのままの自分も受け容れる。
すると、聴き手本人の雰囲気にフッとゆとりができます。
相手の方がそれを察知し、より話しやすくなったりもするんですね。
実際に私も何度もこのような体験をしてきています。
相手、場面、状況によって思うようにいかないこともあり、
「ちゃんと傾聴できてると思われているか?」という自意識が出ちゃうこともあります(笑)
そのたびに、ありのままの自分に気づき、受け容れるということで
よい傾聴に戻れたりしたんですね。
傾聴を身につけるとは、
こういう経験の繰り返しかなと私は思っています。
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